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最先端研究の見学・実習

写真はbrainobowという蛍光タンパクを使って、脳細胞を様々な色に発光させ、種々の細胞を分類して見せている写真です。蛍光タンパクは、下村さんのノーベル賞受賞で、旬なトピックですね。
今日は後期受講していた脳科学の展開と言う講義の実習の日だったのですが、これに近い分子イメージングをやらせてくれる実習でした。その研究室の研究対象は写真のような脳細胞ではないのですが、細胞の解析には発光物質を使用して研究しています。同じ北大の構内でも初めて行く場所です!名前からして「先端生命科学院 次世代ポストゲノム棟」と、最先端ムードムンムンです。しかしながら、こんな凄い実験の一端を体験させてもらった事、その原理を解りやすく説明してもらった事(説明された事のどれくらい理解できただろう・・・)、こんな場所に行けた事、すべて素晴らしい体験だったと思います。そして、実験の大変さと言うものもとくと味わいました。写真は虹色に分類表示されていますが、実習では3色に分けるだけ。「だけ」といっても、先生の助け無しでは絶対できなかったです!!!実際の研究では生きている細胞を相手にする事も多いので、時間との戦いである上、かなり複雑な事を考えねばならないのに、瞬時の判断で顕微鏡を操作しなければならなかったり、研究者は凄いなぁ〜、と思いました。そして、地道な作業の積み重ねによって、ちょっとづつ先に進んで行くのだと!
この建物の食堂でお昼を食べたのですが、建物自体新しくてキレイなのですが、食堂もインテリアがすっきりとキレイで、ちょっとしたホテルのレストランみたいでした。北大キャンパスの広さを改めて実感しました。一緒に実習を受けた学生はわたしの他1名で、彼は、理学部物理専攻の修士だったので、お昼を食べながら実習の時に解らなかった事とか少し解説してもらって助かっちゃいました。ふ〜ん、相関関数ってそいうことだったんだぁって、どこまだわかったんだか;;;それに、就職にかける意気込みや夢や希望なんかも聞けたりして、楽しかったです!若いっていろんな可能性が開けていていいですね。まぶすぃ〜。

この講義は大学院共通講義(私は発達脳科学専攻として履修)というもので、どの学科の大学院生でも受講できます。自分の専攻以外の最先端の先生の講義や研究が垣間見られ、かつ実習体験までできるなんて、なんとも幸せな事だと思います。社会人入学で、学費を自分の稼いだお金で払っているだけに「資とるぞ!」という極めてどん欲な私に対し、受講している学生の数はとっても少ないです(10人ぐらいの受講者で3人が社会人学生)。こんなに恵まれた環境なのにもったいないなぁ、とつくづく思います。

今回おじゃました研究室、2月14日のNHK「サイエンス・ゼロ」に出るらしいので、見なくちゃ!
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by vrombir | 2009-01-29 21:35 | 北大Hokkaido univ.

転がる石に苔むさないふうてんの気まぐれ雑記帳


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