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祝婚歌

婚礼撮影の仕事で、披露宴の時によく耳にする「祝婚歌」、大好きな司会者さんがよく引用するのですが、彼女の優しい人柄がその心温まる司会を通して伝わってきます。この詩を聴きながら、いつもなるほどなぁ、なんて思っています。もし、この先(万が一?)伴侶を得ることができるとしたら、この歌を心に留めておきたいと思います。そうではなくても、本当に仲のいい友人同士の関係にも当てはめることができるとも思います(^^)

祝婚歌_f0009457_8195334.jpg

ふたりが睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと気づいてるほうがいい

完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだとうそぶいているほうがいい
ふたりのうちどちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと気づいているほうがいい

立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には色目を使わず

ゆったり
ゆたかに
光を浴びているほうがいい

健康で風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと胸が熱くなる
そんな日があってもいい

そして
なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
ふたりにはわかるものであってほしい

詩:吉野 弘
by vrombir | 2009-03-23 08:21 | こだわり系favorite

転がる石に苔むさないふうてんの気まぐれ雑記帳


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