空海と最澄の和解

f0009457_21531970.jpg天台宗と真言宗の座主の対面が先頃ありましたね。なんだかニュース映像を見て心温まる気がしました。1200年ぶりと言うこの2つの宗派の出会い、最澄と空海は考え方の違いから対立し疎遠になってからそれほどの月日を経たのですね。ここ現代でようやく座主同士が会った訳ですが、出会ったときの二人の様子は本当に嬉しそうで「ずっとお会いしたかった!」と両手で握手をしていました。もともとは同じところから発した宗教なので、共通する教えも多く意見を交わしたかったのか、同朋として親交を深めたかったのか、その心からと思われる笑顔の老人たちの心の底は測り知れないものがありますが、とにかく映像を通して、素直な喜びだけは伝わって来ました。1200年!12世紀です。この間にどれだけの人が生まれ死にをくりかえしたでしょう。月日の長さだけでなく、それだけ長い間それらが守り続けられたこともまた偉業だと思います。
このニュースを見て、日本にいるんだなぁ、となんだか今更ながら心の芯がほんわかするような気分になりました。仏教徒でもないんですがね両親ともクリスチャンですし。(^^;世界平和の第1歩は日本から?!

----
写真:高野山真言宗の松長有慶座主(左)に案内され、奥之院に向かう天台宗の半田孝淳座主(右)=永尾泰史撮影(2009年6月15日14時09分 読売新聞より
[PR]
Commented by 悲志 at 2009-06-18 09:23 x
「江戸時代までは神仏を一体として敬う伝統的な精神文化がありました。それを明治の神仏分離が破壊した。今、神仏和合の精神を取り戻さない限り日本人の心は救えません」
近畿の神社60と寺院90の計150社寺が「神仏霊場会」を結成し江戸時代の伊勢参りをモデルに新しい巡礼ルート「神仏霊場 巡拝の道」を作り上げた、発案者で推進役はこの人(廣川勝美)だ。18歳の時、キリスト教に入信、長く国文学者として同志社大学の教壇に立った。
(2009年2月11日 毎日新聞「ひと」欄より)
クリスチャンがこのような画期的な運動の推進者とは意外ですが、きっかけは95年の阪神大震災だそうです。
「被災者たちが震災を詠んだ和歌の多くは、廃墟に咲く草木に救いを見出したものでした。神道では一木一草に霊が宿ると考える。仏教でも山川草木全てに仏性があると説く。日本人の心の救いにとって神仏の和合が大切であることに気がついたんです」
日本人の心の底にはこのような感覚が、普段意識しなくても、沈んでいるのだと思います。
Commented by vrombir at 2009-06-18 09:58
そのような運動があったのですね。
また勉強になりました、ありがとうございます。
京都のお寺などを尋ねた時にはよくお寺の境内に神社をみかけました。神仏一体として参拝されていた名残がありますね。
確かに自然礼賛の精神、日本人の心の底にあると思います。西洋の一神教とは対局に、人間が自然の一部であり、その調和によって成り立っていることが根底にあるように思います。日本庭園や西洋庭園を比べるとその精神がよくわかるように思います。
by vrombir | 2009-06-15 21:51 | 日記diary | Comments(2)

転がる石に苔むさないふうてんの気まぐれ雑記帳


by vrombir