人気ブログランキング | 話題のタグを見る

1月4日の北海道神宮

1月4日の北海道神宮_f0009457_13235734.jpg
1月4日の北海道神宮_f0009457_13241573.jpg
1月4日、1人で北海道神宮に初詣に行きました。以前は相棒が京都に行ってからはいつも一人でお参りです。混雑を避けて4日に来てみたけど、結構混んでるんですね。くじけてお参りしないで帰りそうになりました。でも、どうしてもお参りしておきたいことが2つあったので、なんとかがんばって並びましたが、混雑で面倒くさくなってやはり雑にさい銭を投げて「ポンポン」と手を叩いてお辞儀して手を合わせてそそくさと帰って来てしまい、肝心のお参りしたいこと、きちんと考えるの忘れちゃいました。バカらしい(苦笑)お参りそのものよりも、願うことというのは、本当は日常的に思うことの方が大切なようにも思います。
1月4日の北海道神宮_f0009457_13401974.jpg
神社の門横には厄年などの一覧表がパネルとして掲示されていました。厄ばらいと言うのは1度も経験が無く、特に関心も持たずにここまできてしまい、1番最後の女性の厄年の時には厄明けの年に初詣でやはりこのパネルを見て、「あ、厄年だったんだ」と気付いたぐらいでした。久々に眺め、「私の生まれ年はこれ以降もう厄は無いはず・・・」と見て行くと、私より年上の人の生まれ年があり、「?」とよく見ると、「年女年男」。もう数年したら巡って来るのかぁ。そしてその次は何かと目をやると、そこには「還暦」と書いてあり、改めて自分の年齢と言う物を感じてしまいました。この年齢にまつわる厄年のシステムが形づくられたのは大昔で、確かにその頃のライフサイクルでは、体の変わり目であり健康に留意すべき、体の曲がり角と思われる年齢が厄年に当てられているような気がします。しかし、現在のライフサイクルはかなり違うものとなってきているので、そろそろ当てはまらなくなっているのではないでしょうか?

今年は一人でのんびりと来たのと、三が日よりは幾分雑踏が少ないこの日に来たことで、末社というものの存在に気付くことができました。
1月4日の北海道神宮_f0009457_13395564.jpg
開拓神社。末社では1番大きいようで、開道70周年を記念して開拓の功労者を祭るために昭和13年8月15日にこの地に北海道長官 石黒英彦氏の提唱により建立された神社。この拝殿は昭和63年に50周年を記念して建造されたようです。ここの立て札には下記のようにも書かれています。
「8月15日 エゾ地を北海道と改称した日
北海道の厳しい自然条件を克服しての開拓は、先人のガン難辛苦の足跡抜きには考えられません。近年とみに経済の発展により、開拓に心血を注がれたご功績をともすると忘れられがちになった今日、この偉大なご事跡をしっかりと見直し開拓の精神を受け継ぐ使命があります」
1月4日の北海道神宮_f0009457_1461870.jpg
そのお隣は鉱霊神社。鉱業に従事し殉職した方をお祀りする神社。私の卒業した学科は前進は採鉱学科だったので、なんだかちょっとしみじみと見入ってしまいました。北海道の経済発展には鉱業は欠くことができない時代がありましたからね。私が入る頃には既に多くの炭鉱が閉鎖され、衰退の一途をたどる産業となっていたので、学科もそれとは関係ないかのような「開発工学科」という名前になっており、今となっては母校から完全に消え去ってしまいました。それと同じ系統の北大の学科で秘書として数年お世話になったのも何かの縁なのかもしれませんね。
1月4日の北海道神宮_f0009457_14113599.jpg
そのお隣は穂多木神社。これは北海道拓殖銀行に永年の功労者を祀る神社。昭和13年同行本店に建立され、普通銀行に移行した昭和25年にこの地に遷座されたようです。創業明治33年の拓銀が倒産してしまったのかぁと改めて、昨今の経済の変遷を思いめぐらせてしまいました。

年齢を重ねるに連れて、同じ場所を訪れても、目に入るものが変わり、また新たに発見できることはとても楽しいことです。遊びの種類もスピード感と瞬発力が要求されるものから、ゆっくりとマイペースで楽しめるものへと変遷し、見える景色がそのスピードの変化とともに変わって来ています。車やバイクでは気付かなかった道ばたの花や、木々が落とす雪の上の影、動物の足跡。。。宝物をいっぱい見つけられたような気持ちになります。
物よりもこういった素敵な事柄の方に喜びを感じることが多くなりました。昨年、命について考えさせられるような事件がありました。それゆえに、自分が五体満足に生を受けて、しかも思索を巡らせ、感動を知ることができる人間と言う種に生まれ、宇宙では希有であろう自然豊かな美しい地球に在ることが本当に幸運なのだなぁと思います。後の余生、生の喜びを噛み締めて行きたいですね。おそらく生きて行く以上、辛く悲しい細々した出来事もあるでしょうから、大局の喜びを忘れずにいたいと思います。
by vrombir | 2011-01-04 18:21 | 札幌SAPPoRo

転がる石に苔むさないふうてんの気まぐれ雑記帳


by vrombir