最近知り合ったお友達と、口述試験が終わったら映画を見に行こうと約束したので、最近どんな映画がやっているのかと
Movie Walkerなどネットでいろいろ物色してました。そのとき、
シアターキノのHPでこのライアン・ラーキンのスクリプトを見つけて、一目惚れ!上映期間を見ると今週の金曜日まで。絶対に見逃せない!幸い45分の短いフィルムだし、息抜きにもちょうど良いと自分に正当な理由づけをして、昨日シアターキノに見に行きました。すばらしい。。。しかし、2007年に帰らぬ人となられたそうで、なんとももったいないです。私にとってはユーリー・ノルシュタイン以来の衝撃です。
ヤン・シュバンク・マイエルの作品に有る、何か1つのものがどんどん変化していろいろなものになって行く、イメージの世界が目の前にそのまま飛び出したようなアニメーション表現は、共通のものを感じます。また、1つ1つのコマがドローイング(手描き)でできているところがまた圧巻です。ため息が出ます。圧倒的な存在感がある希少な作品ですが、天才と言うものは紙一重なのだなぁとも思いました。若干25歳でアカデミー賞にノミネートされた若き青年が、路上生活者になって物乞いをするなんて・・・生き様自体がアートです。この映画は短編アニメーションのバンドルですが、冒頭のクリス・ランドレスの作品「ライアン」は、こんな存在自体がアートな彼を題材としたことが成功に結びついているのかもしれません。しかしながら、それ以上に、これまたすごい作品です!ライアンのフィルムが手描きの味のあるものに対して、CGの最高技術を駆使して作成されたアーティスティックな感情表現やキャラクター表現は、衝撃的で、アカデミー賞を取るのも無理は無い?という印象でした。DVDが出たら買いたいですね〜。私のバイブルにしたいフィルムの1つです。
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ライアン・ラーキン 〜路上に咲いたアニメーション〜公式HP
*今日の1仏単語
vrai (=real(adj))
e.g. C'est vrai? C'est bizarre...
本当? 変なの・・・