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バイクは人生。。。か?!

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私の1番最初のバイクはBandit250('91)の中古(半年落ち)でした。知り合いのつてで購入したので、程度の良さの割にはお安く手に入れることができました。低速が無くてちょっと初心者には骨の折れるところもありましたが、夜練したり、警察が開催している交通安全指導教室(短制動やスラローム、8の字など練習でき、技術指導を受けられる)に通ったりで、なんとか乗れるようになりました。26歳の遅いバイクデビュー。その後、HONDAのオフロードごっこの参加で、にわかにオフロード熱を帯びているところに、またまた知り合いが、車庫で眠っている緑色のセローを修理して、それにかかる部品代のみで、譲ってくれると言い、2台目を購入。セルのないキックのみのオイル漏れするバイクだったけど、凄く気に入っていました。相性が合う!と思ったので、このセローとは初めて、憧れの土地九州へとソロロングツーリングへと出かけました。2ストでもないのにエンジンオイルを携えてね(^^)たくさん走れるようにカロリーメイトを詰め込んでーこれは自分への燃料。フェリーを降りる時、キックしてもなかなかエンジンがかからず、走り出す前から汗だくになったりしたこともいい思い出です。フェリーを降り、宮崎の地に降りた時には嬉しさと感動で、バイクのシートの上に立ち上がって小躍りしたい気分でしたが、グッと我慢して、メットの中で満面の笑みを浮かべて、景色を横目で見ながら、その空気を思い切り吸いながら、喜びをかみしめました。バイクはすぐには思い通りにならないから楽しいです。すぐに思い通りになるものは楽かもしれないけれど、なんの思い入れも湧かないです。一筋縄では行かないから奥が深いし、相手(セロー)を理解しながら自分との兼ね合いを調整して行くことが楽しいのです。そうしながら自分のポテンシャルを自然に引き出してもらっている気がします。そんなお気に入りのキックのセロー君は天津小湊のコースを走りに行った時に、エンジンオイルを足し忘れて、帰り道、練馬辺りでエンジンを焼き付かせて、帰らぬ”バイク”になってしまいました。ほんのちょっとの油断で、失ってしまうのですね。たった1年の付き合いでさよならなんて、すごく自分を悔やんだけど、このセローが広げてくれた私の世界はとても大きな1歩で、短い時間でも意義深いものだったと思います。オフロードに傾倒した私は、今の赤いセロー('97)を12月に新車で購入。しばらくは緑色のセローのフィーリングを忘れられずにいたけれど、すぐに赤いセローと仲良くなり、次の年には四国へ、その次の年には山陰・山陽へと繰り出し、オフロードは小湊、富士山、渡良瀬ラリーと新車から誘われるがままに赴き、ガンガンこかして、みるみる年季の入ったバイクに(笑)。
ここまではただ単に私のバイク歴を綴っただけでしたが、最近ふと思うのは、バイクは、人生に似ているのかな?ということです。コーナーは、「曲がれないかも?」と思うと、やはり膨らんでしまい、「そこにぶつかったら嫌だなぁ」「その溝に落ちたら嫌だなぁ」とそこを見つめてしまうと、そっちに行ってしまいます。難関も悪いイメージしか浮かばないときは、クリアできないし、いいイメージが具体的に浮かべば、クリアできる、もしくは惜しいところまでは行けるのです。楽しい走りをするのは自分次第。運転者としてはそれは当たり前のことなんだけど、ここで言いたいのは単なる技術的側面というよりは、メンタルなイメージの重要性。どれだけ自分の弱さをコントロールして、いいイメージ(問題をクリアできる)を作り上げるかが重要な気がします。「生きて行く」こともそうなのかなぁ、と最近思います。物事は恒に表裏一体で、だれだって、変化の局面を迎えれば怖いし、心配だし、逃げたくなります。私の場合、怖くなって逃げることもしばしばありますが(笑)。この恐怖心は、カーブで膨らんだ時、コーナーの外側を見ていることと同じ。見なければ行けないのはコーナーを抜ける先の少し先の地点なんですよね。力が入るべきなのは肩ではなく、ニーグリップに関わる部分。肩に力が入れば入る程、コントロールは不可能。肩の力を抜いて、力点をどこに置くか冷静に捉え、(コーナーを抜ける)少し先の地点をみつめて、スムーズにクリアしている自分をイメージして。それが必要なこと。オフロードという道無き道を走破できる、ゆっくり、コツコツ、気楽に、軽快に、マイペースに走るというセローが持つトレールのスタイルが丁度私にフィットしているんだろうなぁ。不器用でかっこ悪いライダーだけど、ポコポコとどこでも走って行きます。
by vrombir | 2010-06-19 10:35 | 日記diary

転がる石に苔むさないふうてんの気まぐれ雑記帳


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