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二ーチェの言葉

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未熟な自分と向き合うのにいいアドバイザーになってくれる本です。寝る前にちびちび読んでます。人が傷ついた時に宗教にはまりやすいのってこういうことかな?ってこの本を読んでいる今の自分に照らして思っています。傷ついたり、迷ったりしている心には、言い切り型の文言は心強く、まさしく心を強くさせてくれるように思えるからです。自分の迷いや失敗は自分だけ特別に起こっている事ではなく、他の人にも起こっていることだということが、わかってきます。こうした本にその状況での心の有り様が書かれているぐらいですから。いい本は自分を客観視したり、問題解決して行くためのいい手がかりになりますね。
最近、しばらく連絡が途絶えていたアイルランド時代の友人とfacebookを通じて音信が復活しました。いつだって悪い事ばかりじゃなくていい事もちゃんとあるもんですよね。時々ブログも見てくれていたと知って、とっても嬉しいです!日本語だから分からないと言っていましたが(笑)。アイルランドを訪れたのは2002年ともう9年前の事になりましたが、この音信の復活で、今も私の中でアイルランドで過ごした時間が、重要なポジションであり続けているのだと、2年前の訪問と併せて再度実感できました。

「ニーチェの言葉」を今まで読んだ中で、心に引っかかったものの2つをご紹介します。

-解釈のジレンマ-
物事はいかようにも解釈できる。
良い物事、悪い物事が始めからあるものではない。良いとするものも悪いとするものも、役立つとか役立たないとか、素晴らしいとか醜悪だとか、いかようであろうとも、解釈するのは結局自分なのだ。
しかし、どう解釈しようとも、そのときからその解釈の中に自分を差し込むことになるのを知っておこう。つまり、解釈にとらわれ、その解釈ができるような視点からのみ物事を見てしまうようになるのだ。
つまり、解釈や、そこから生まれる価値判断が自分をきつく縛ると言うわけだ。しかし、解釈せずには物事の始末がつけられない。ここに人生を読み解いて行くジレンマがある。

『たわむれ、たばかり、意趣ばらし』

-人生を最高に旅せよ-
知らない土地で漫然と行程を消化することだけが旅行だと考える人がいる。買い物だけをして帰って来るのが旅行だと思っている人もいる。
旅行先のエキゾチックさを眺めるのを面白がる旅行者もいる。一方、旅行先での観察や体験をそのままにせず、これからの自分の仕事や生活に活かして豊かになっていく人もいる。
人生と言う旅路においてもそれは同じだ。そのつどそのつどの体験や見聞をそのとき限りの記念品にしてしまえば、実人生は決まりきった事柄の繰り返しになってしまう。
そうではなく、何事も明日からの毎日に活用し、自分を常に切り開いていく姿勢を持つことが、この人生を最高に旅することになるのだ。

『漂泊者とその影』


『超訳 ニーチェの言葉』 フリードリヒ・ニーチェ/白取春彦 編訳 ディスカバー発行 より引用
by vrombir | 2011-02-14 12:01 | こだわり系favorite

転がる石に苔むさないふうてんの気まぐれ雑記帳


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