今年も自作のおひな様を飾ります。ちゃかちゃかと取り憑かれたように、夜、手仕事で仕上げたおひな様。確か
「ワダエミ」の展示会を見て触発され、手が動くままに作ったんでした。後ろの屏風は当時、まだカメラの仕事が駆け出しで写真アルバムを張り合わせるバイトもやっていたので、そこで出る厚紙のゴミを利用して作ったんですよね。懐かしい〜。おひな様たちも屏風もアイディアスケッチは無く、ただそこに有る紙からカタチが湧いて来たみたいに作りました。最近はそんなクリエイティブなことしてないですね。手仕事って無心で取り組めるから、出来上がった時につきものが落ちたようにスッキリします。この快感と幸せをみんなに分け与えたいっていうのが発端で、アイルランドで知ったアートセラピストという職業をめざしたはずだったけど・・・道のりは遠いですね。どこまで寄り道すればたどり着くのやら(笑)。表現することの楽しさをみんなに伝えたいなぁ。上手にできなくったっていい!ってことに多くの人は気付いていないだけだと思うのです。というより上手かどうかの定義なんて絶対的には無くて、現実に有る物のカタチをより忠実に表現しているとか、有名な作品に似ているとか漠たるものだと思います。バランス感覚と言うのはあるにしろ、他人の評価を得るために作るのではなく、自分が気持ちいいから作る世界があることを知れば、もっと気が楽になるだろうと思います。全ての人はアーティストなのだということ、できるだけ多くの人に教えてあげたいです。多くの場合は、社会を生きて行く上で他人からの評価だらけ(笑)なんだから、自分軸の表現の場がある方がバランスが取れるんじゃないかなぁというのが持論。表現の手段はクラフトや絵ばかりじゃなく、写真だったり、音楽だったり、踊りだったり、演劇だったり・・・多様な可能性があります。
しつこ〜く飾り続けているこの私のおひな様、今年はトトに悪戯されないように、奥の部屋に飾りましたが、ちょっとの隙にやられました!お内裏様の額に歯形がガシガシ。おひな様の冠もシワシワ。。。覚悟はしてましたけどね(笑)
あれ?なんかしたっけ? by トト
ブログにもこのおひな様は、昨年以外毎年登場させていたので、おひな様の過去の記事をリストアップしました。プチ自分史。いろんなところに飾っていたなぁ、あの頃からもうこんなに時間が経ったのかぁ、昨年のこの頃は博士課程入学試験で必死だったのがもう大昔のように思える、などなど。同じ時期の自分がどんなだったか思い起こすのちょっと楽しかったです。いろんなことがたくさんあって時が積み重ねられているのだなぁとつくづく思いました。でも、大体似たようなアングルでおひな様を撮影していたり、記事冒頭は自作のおひな様が気に入っていることを書いているのがいつも同じで、私って進歩してないなぁなんて思いました(汗)。
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