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レオナール・フジタ展

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13日は、近美に、没後40年 レオナール・フジタ(藤田嗣治)展を見に行きました。今回は幻の群像大作(1992年フランスのオルリー空港近くの倉庫で発見された縦横3メートルの大作4点)が日本初公開なのです。それらは1929年に日本で一部を公開された後、所在が不明になっていたのですが、6年の修復を経て、これらすべてが日本で初公開となりました。ランスの「平和の聖母礼拝堂」とそのフレスコ壁画の習作群も世界初公開だそうです。5会場の出展総数、油彩50点、水彩・ドローイング約100点、アトリエ関連作品約100点は、いまだかつてない圧倒的なスケールらしいですよ。

日本人でありながらフランス人レオナール・フジタとしてその生涯を終えた数奇な異邦人、藤田嗣治の誕生日は私と2日違いの11月27日生まれ!「お〜あなたもいて座でしたか?」と勝手に親近感を覚えながら、系譜や作品に赴くのでした。やはり私は晩年はこの国にいないのではないだろうか?!なんて思いながら(^^;;;;スタイル確立前の作品はモディリアーニ風だったり、アンリルソーの影響を受けていたり、晩年の作品の宗教画にはパロディチックに自画像が登場している様は横尾忠則風だったり、彼の成長あるいは心の変遷とともにいろいろなスタイルがあったのがおもしろかったです。私が気に入っていた作品は彼が手作りしたインテリアたちや自ら絵付けしたお皿の猫さん、シュールな子供をかき集めた油彩のパッチワーク風作品。絵画というよりイラストの原点のような、油彩なのに日本画のような独特なスタイルが見られました。

久々の美術鑑賞、いいもんだな〜
by vrombir | 2008-08-13 19:39 | フランス語Francais

転がる石に苔むさないふうてんの気まぐれ雑記帳


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